エムシー産業株式会社のQ&Aについてのページです。

Q&A
Q1
「路上工事縮減策」として有効とのことですが、従来工法に対しどの程度工期短縮が見込めるのですか?
A1
300*300の側溝改造について、従来工法の20m/日に対し本工法では75m/日を見込んでおり73%の工期短縮となります。 なお、従来工法は更にコンクリート養生が必要となりますが、当工法は即日解放となります。
Q2
ベースとなる側溝は、落蓋式だけですか?
A2
落蓋式の側溝を基準としますが、U字溝(JIS A5372)のような段受部がない側溝にも対応できます。 但しこれには表層の基準高さや舗装構成など詳細にわたる検討が必要となります。
Q3
側溝改造後かなりの年数が経過し、現在では頂版コンクリートが劣化して鉄筋が露出した状態です。
側壁等はまだ健全と思われますので頂版だけをやり替えたいのですが採用できますか?
A3
コンクリートカッターを使用して段受部を成形することにより採用が可能となります。この場合、段受部の仕上がりに若干の不陸が懸念されますが、フレキシブル構造により天秤を打ってガタつくこともなく表層をしっかり支えることができます。同様の例として、バリアフリー対応の「歩道切下げ工」があります。
Q4
在来の側溝蓋厚はいろいろあると思われますが、表層の厚さは確保できますか?
A4
車道5cm歩道4cmの厚さを確保できることを条件として等辺山形鋼のサイズを決定しています。
(スチール透水蓋製品一覧表)これによらない場合は別途構造計算により対応します。
Q5
製品はスチールのため錆の発生が心配されますが?
A5
透水蓋はすべて溶融亜鉛メッキを施しています。日本亜鉛メッキ協会のデータによれば、都市・工業地帯で62年間の耐用年数を有すると公表されています。
Q6
製品は鉄製のため滑りやすいと思われますが、積み重ねた場合でも安全ですか?
A6
積み重ねた時に発生するガタつきや滑り止め等の危険防止に対する特殊な装置を備えております。
しかしご指摘の通り部材の特性を十分考慮して対応することが必要です。
Q7
大きな段差にも対応できますか?
A7
カッターやグラインダーで繋ぎ部材を切断することにより対応できます。
Q8
曲線にも対応できますか?
A8
蓋同士の突き合わせ箇所に、単品アングル(蓋を構成する一本のアングル)の一辺を敷き込むように設置して線形を整えます。 さらに透水蓋を切断して設置個所を増やすことでより小さな曲線にも対応できます。
Q9
転圧機械が等辺山形鋼に触れることはありませんか。触れると蓋に傷がつき錆の発生が心配されますが?
A9
基層の基準高さは、透水蓋よりも高く等辺山形鋼を包み込むように形成されますのでその心配はありません。
Q10
基層の密度は確保できますか?
A10
当社の試験施工では、プレートコンパクタ3回程度の転圧で98%以上の締め固め度の検証結果が得られております。 これは基層を支持する透水蓋の形状が連続山谷であるため、転圧時にAs合材が前後に滑ることなく谷部に深く押しやられることにより このような結果になると思われます。
Q11
透水蓋の上にポーラスAs混合物を施工するにあたって蓋との接着性が重要になりますが、問題ありませんか?
A11
接着性は以下により確保できると考えております。
  1. 波形の形状は、平面でAs合材と接するよりも接する面積が大きいため、はがれ難さに寄与している。
  2. 側溝の蓋掛り側面と透水蓋との隙間にAs合材の骨材がくさび状に打ち込まれることで蓋の動きを抑えている。
  3. 車の車輪推進力に対して山形にてAs合材のはがれなどに抵抗するものとなっている。
  4. 側溝の蓋掛り側面にAs乳剤を塗布し、規格値(締固め密度)を十分に満足する基層により蓋をしっかりと包み込んでいる。
以上のとおり接着材を必要としないため、As乳剤等が側溝内に流れ込んで発生する水質汚濁などの環境面においても優れています。 なお、これまで約30万メートルの実績がありますが、はがれ等の問題は発生しておりません。
Q12
側溝上も車道・歩道の表層と同時施工はできますか?
A12
基層の密度が確保され、しかも舗装厚が同じであるため同様の機械で同時施工ができます。
Q13
透水蓋の再利用はできますか?
A13
As合材と一体となった透水蓋は上面からは堅固ですが、下面(側溝内部)から引き剥がすのは簡単にできます。次に裏返しにして簡単な衝撃を加えればAs合材はきれいに剥がれます。このようにして何度でも再利用できます。
Q14
施工箇所には、ゴミや土砂等が堆積し舗装の目詰まりが起こりやすいと思われますが、工法としての対策は講じていますか?
A14
表面排水の補助具として、①補助排水蓋 ②スリット溝 ③スポット ④スリット板 ⑤スリット型枠等を用意しております。地形等を考慮して採用して下さい。
Q15
グレーチング蓋付側溝が傷み、グラついて騒音で困っています。工法として対応ができますか?
A15
対応できます。工法的にはA3と同様で、コンクリートカッターを使用し段受け部を形成します。多少の不陸が懸念されますがフレキシブル構造で表層をしっかり支える事ができます。